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  • 2021.01.05 (最終更新日:2022.03.26)

狭き門となってきている健康経営優良法人ホワイト500

目次

健康経営優良法人(大規模法人)に設置されているホワイト500

2020年は様々なことが変わった年でもありましたが、実は健康経営優良法人大規模法人のホワイト500に認定される企業の数も変わったことをご存じでしたか?

2019年までは「ホワイト500」に選ばれる企業は、優秀な健康経営を行っていれば貰えるものでした。そのため、ホワイト500に認定される企業は500社以上。2019年は800社を超えていましたが、2020年からは500社に絞られることになり、ホワイト500に認定されるのが難しくなったのです。

これまでのように、健康経営優良法人に認定されるための基準値を守っていればいいというだけではなく、基準値を守った上でさらなる高みを目指していく必要が出てきました。ですが、ホワイト500に選ばれると、それが内部や外部からの評価にも、より繋がるようになったという見方もできます。

健康経営をしていくなら、ぜひ目指したいところです。

まずはおさらい。健康経営優良法人とホワイト500

健康経営 手続き 健康経営優良法人に認定されるには、経済産業省が出している認定評価項目を達成する必要があります。大項目だけでいうと全部で「経営理念(経営者の自覚)」「組織体制」「制度・施策実行」「評価・改善」「法令遵守・リスクマネジメント(自主申告)」の5つがあります。さらにその中で評価項目は23あり、健康経営優良法人大規模法人とホワイト500では必須となっている項目が違うので、ホワイト500を目指すなら注意をしましょう。

またホワイト500に認定してほしい場合は、別途手続きが必要です。ただし、ホワイト500の審査を依頼して落ちた場合でも、健康経営優良法人大規模法人の数値に達していれば健康経営優良法人大規模法人の認定は取ることができるので安心してください。

ホワイト500は他社との競争によって選ばれる企業が決められますが、健康経営優良法人大規模法人の認定は他社との比較はありません。あくまで自社が認定基準を満たしていれば会得することができます。

ホワイト500企業の取組事例1

健康経営 相談室 では実際にホワイト500に選ばれた企業がどのようなことをしていたのかを紹介していきます。
この会社では主に3つのことに重点を置いていました。
・メンタルヘルス活動
・健康診断の充実
・健康チャレンジ活動や健康教室を開催して健康保持増進

メンタルヘルス活動では、全ての事業所に「なんでも相談室」を設置し、従業員がいつでも気軽に相談ができるようにしています。また、ストレスチェックを組織分析して、実際に職場環境の改善を行っていました。

健康診断については、特に50歳以上の従業員の徹底した健康診断と、35歳以上の血液検査や胃カメラ検査、全従業員のピロリ菌検査と除菌を会社負担で行っています。

健康保持増進は運動・禁煙・減量について取り組んでもらったり、健康教室では健康運動指導士によるストレッチやリラクゼーション、オフィスヨガなどを指導してもらったりなどを行っています。

ホワイト500企業の取組事例2

健康経営 データ 次に紹介するのは、また別の業種でホワイト500に選ばれた企業が行っていることです。
この会社では主に2つのことに重点を置いています。
・データの見える化ときめ細かい個別指導
・年間を通じて各種健康増進イベントを実施

データの見える化では、例えば健康診断のデータから将来の疾病リスクを数値で提示して、個人に生活習慣病改善を後押ししていたり、年2回のストレスチェックの結果を職場ごとに4段階で表して、組織長に分析結果をフィードバックし職場改善を促したりしています。さらに、産業保健スタッフによる個別指導を行った結果、5年で生活習慣病の「最もリスクの高い従業員数」は約80%減少という数値も出しています。

イベントに関しては、春は個人戦、秋はチーム戦での「歩け歩け運動」を実施したり、快眠につながるフィットネスを体験できる「睡眠改善セミナー」などを行ったり、「KMチャレンジWeightチェック(減量キャンペーン)」「血管年齢、骨密度、内臓脂肪などの体感型測定会」「働き世代のがん対策セミナー」など、年間50件以上のイベントを開催し、のべ9,000人余りが参加しています。

ホワイト500を取るといっても、全ての項目で頑張る必要はない

今回、ホワイト500に選ばれている2社の健康経営事例についてお伝えしましたが、どちらの会社も全ての項目を100%以上の力を注いで行っているわけではありません。自社にとって必要なことを抽出し、その部分に特化した施策を取り、他の部分については平均点が取れる施策を打っています。

まずは健康経営優良法人の認定を目指し、そこがクリアしたら、今度は自社にとってどこが一番弱いのか、改善した方がいいのかを客観的に分析して改善策を講じていくと、ホワイト500に選ばれるような健康経営ができるのではないでしょうか。健康経営は地道な努力が必要といえます。
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