• ヘルスケア
  • 2020.08.31 (最終更新日:2022.03.26)

健康経営宣言の先でヘルスケアに参入した携帯電話事業

目次

携帯電話大手3社による健康経営とヘルスケア参入

健康経営を行っている企業は年々増えてきています。その中で、今回注目したいのが携帯電話大手3社です。docomo、KDDI、Softbankは、ガラケー時代から熾烈なトップ争いをしてきました。この3社とも健康経営優良法人に認定されているということを知っていましたか?

さらにこの3社は、それぞれの特性を生かして自社内での健康経営のみならず、ヘルスケア産業に参入して、他社の健康経営をお手伝いするものを開発しています。今回はこの3社がどんなことをしているのかを紹介します。

Softbankオンライン健康医療相談サービス「HELPO(ヘルポ)」

へルポ Softbankはこれまでにも他社と協力をして健康経営の取組を行ったりしてきました。その中で一番新しいのが、2020年7月29日に発表したオンライン健康医療相談サービス「HELPO(ヘルポ)」です。

これはスマートフォンでダウンロードをして使うアプリです。ウィズコロナの時代に必要なものとしても開発されています。
このアプリでできることは、
・オンライン健康医療相談(365日24時間対応。チャット形式)
・病院検索(今後はオンライン診療支援、病院・診療所の予約をできるようにする予定)
・ECサイト「ヘルスモール」(現在東京23区のみ対応で今後は順次拡大予定)
です。
https://healthcare-tech.co.jp/news/20200729.html

健康経営とは直接関係がないようにも思いますが、健康に関心を持った人たちが使いたくなるアプリだと思います。今後は、法人や自治体、健康保険組合などにも提供を行っていくそうです。

またSoftbankではストレスチェックテストを簡単に行える「Wellness Eye」というものもリリースしています。
こちらは東京大学(川上憲人教授)との産学共同研究とSoftbankグループのカウンセラーによる共同開発で作られています。
 

KDDI IoTクラウド API Market

KDDI IOT KDDIでは2018年1月からKDDI IoTクラウド API Marketをリリースしています。
https://iot.kddi.com/services/iot-cloud-apimarket/

その中でも最近は、ヘルスケア領域のAPIが高い人気を誇っているそうです。
主なものは、
・パーソナルスコアAPI(バイタルデータ出力)
・Selvy Checkup 2.0(疾病予測)
・Smart Sleep Analytics2.0(睡眠分析)
・食事画像解析API(画像解析)
の4つです。

1つ目のものは、身体の状態をスコア化してくれるので、健康状態の見える化に役立てることができます。またBMIスコア、フィジカルエイジ、総合スコアなどを出力でき、筋力アップを意識付けることによってプロポーションの維持に役立てることも可能です。

2つ目のものは健康診断のデータをもとに、糖尿病、認知症、がん、心臓疾患、脳卒中などにかかるリスクを予測することができます。

3つ目は枕元に置かれたスマートフォンから睡眠の質を分析し出力し、就寝・起床時間、睡眠時間、深い睡眠率と覚醒回数などを計測してくれます。これにより、生活習慣病へのリスクを回避できます。

最後は、食事の画像から基本的栄養素の分析してくれます。カロリー、たんぱく質、脂質、炭水化物、塩分、糖質、食物繊維の7種類がすぐにわかるので、食育という面でもサポートしてくれる機能があります。

こういったものが、KDDIでは今後も増えていく予定です。
 

docomoのdヘルスケア for Biz

dヘルスケア docomoでは2020年4月13日に法人向け健康経営支援サービス「dヘルスケア for Biz」のリリースを発表しました。
https://www.d-healthcare.co.jp/business/dhealthcare-forbiz/

こちらは完全に健康経営支援を目的としてリリースしたアプリです。アプリ自体は、自社の社員の福利厚生として2019年5月から使えるようになっていましたが、改めて今年になって対外的にもリリースをしたアプリです。

このアプリでできることは、
・健康診断結果の確認
・健康コラム(運動不足、肩こり・腰痛・睡眠不足などをテーマにしたコラム)
・AIリスク予想(メタボリックシンドローム、高血圧症発生リスクを予測)
・健康増進ミッション(健康診断の結果に応じて高血圧改善、メタボ改善、健康増進でミッションをそれぞれに配信)

また健康増進ミッションは毎日配信され、ミッションクリアごとにdポイントが貯まる仕組みになっています。従業員が自然と健康への意識が向くように作られています。

まずはヘルスケアアプリを使って健康経営を

携帯電話 健康経営を行うのにはハードルが高いと感じているのであれば、まずは経営陣や一部の社員たちにヘルスケアアプリを入れてもらい、実行してみてはどうでしょうか?
健康経営へのとっかかりとして行うのには、ハードルが低く行いやすいと思います。

また、携帯大手3社が健康経営に関係するアプリを作っているので、まずは自分の会社で使っているスマホの携帯会社のものを使ってみてもいいかもしれません。もちろん、キャリアが違ってもアプリは使えますので、アプリで選んでも大丈夫です。

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