- 健康経営
- 2020.12.21 (最終更新日:2022.03.26)
くまもと健康企業会定例会での様子を取材
- 目次
くまもと健康企業会とは?
くまもと健康企業会とは、全国健康保険協会熊本支部で行っているヘルスター健康宣言を実践している企業から、健康経営をどう進めていけばいいのかわからない、他社の優良事例を知りたいという要望から健康経営を実践している事業所様の連携強化を目的に発足したものです。
第1回は令和2年8月3日に行われ、第2回は令和2年11月4日に行われました。第2回目のくまもと健康企業会に取材を兼ねて参加させていただいたので、今回はその内容についてご紹介いたします。
また第1回目の参加企業は40社でしたが、第2回では44社になり、さらに参加企業が増加していました。
第1回は令和2年8月3日に行われ、第2回は令和2年11月4日に行われました。第2回目のくまもと健康企業会に取材を兼ねて参加させていただいたので、今回はその内容についてご紹介いたします。
また第1回目の参加企業は40社でしたが、第2回では44社になり、さらに参加企業が増加していました。
全国健康保険協会熊本支部 支部長の挨拶から
まずは今年10月に就任した熊本支部の冨田支部長の挨拶から始まりました。
冨田支部長は銀行員として勤めあげ、その後は小さなゴルフ場の経営をしました。銀行での仕事とは違い、ゴルフ場での仕事は全く業務内容が違います。主な仕事が芝の管理と、造園業で、さらに3年前からは農業にも参入し、自然の中で働くというのは、健康にもいいのではないかと痛感したそうです。
そうして、ゴルフ場経営をしていく中で、銀行で長期療養中だった人を職場復帰させるためのプログラムを作りました。心身がある程度健康になってきたら、実際にゴルフ場に来てもらって、軽く外で汗を流してもらう。自然と触れ合うことで、さらに前向きなマインドを取り入れることができ、銀行の仕事に復帰しやすくなったそうです。
そういった従業員の健康増進、働き甲斐を求めた経験をして、全国健康保険協会熊本支部の支部長になり、これからは皆さんをサポートし、熊本県にある企業がさらに発展できるように努めたいと熱く語っていました。
冨田支部長は銀行員として勤めあげ、その後は小さなゴルフ場の経営をしました。銀行での仕事とは違い、ゴルフ場での仕事は全く業務内容が違います。主な仕事が芝の管理と、造園業で、さらに3年前からは農業にも参入し、自然の中で働くというのは、健康にもいいのではないかと痛感したそうです。
そうして、ゴルフ場経営をしていく中で、銀行で長期療養中だった人を職場復帰させるためのプログラムを作りました。心身がある程度健康になってきたら、実際にゴルフ場に来てもらって、軽く外で汗を流してもらう。自然と触れ合うことで、さらに前向きなマインドを取り入れることができ、銀行の仕事に復帰しやすくなったそうです。
そういった従業員の健康増進、働き甲斐を求めた経験をして、全国健康保険協会熊本支部の支部長になり、これからは皆さんをサポートし、熊本県にある企業がさらに発展できるように努めたいと熱く語っていました。
事務局長 株式会社えがお常務取締役の挨拶
続いて、事務局長に就任している株式会社えがおの北野常務取締役が登壇しました。北野常務取締役は第1回の企業会ご参加事業所の皆さまから事務局長に選任されました。
北野常務取締役が話をしたのは2つのことについてです。
1つ目は新型コロナによってこれまでは考えられなかった「マスク着用」「三密回避」「手の消毒」が今の常識になったということ。つまりこれはニューノーマルです。これまではあり得なかったことですが、人はニューノーマルとして受け入れることができています。ということは、これまでノーマルではなかった「健康経営」もニューノーマルにすることができるということ。
もし、健康経営をニューノーマルに変えることができれば、今は働き手ではない子どもたちが大人になった時には、健康経営が当たり前の環境になっているかもしれません。そういったことを視野に入れて動いていきたいということを話していました。
もう1つは医療費についてです。現在一人当たりの医療費は下記のようになっています。
75歳未満:約22万円
75歳以上:約93万円以上
75歳になったらいきなり病気になるというわけではなく、若い時の不摂生が問題で、だんだんと心身に問題が出てくることを示しています。つまり、現在働いている人たちが「健康」についてもっと真剣に考えるようになれば、75歳未満と75歳以下の医療費の差ももっと縮まるということです。
また精神的な健康は、仕事力を上げていくためにも健康管理にも密接に関係しています。ともに働く仲間が、自らの不摂生が理由でポテンシャルを落としたり、体調を崩したりする人が生まれない環境づくりをするためにも、健康経営は重要な役割を担っています。
この二つについてお話をされ、この後にあるグループワークで、建設的な意見交換をしていきましょうとおっしゃっていました。
北野常務取締役が話をしたのは2つのことについてです。
1つ目は新型コロナによってこれまでは考えられなかった「マスク着用」「三密回避」「手の消毒」が今の常識になったということ。つまりこれはニューノーマルです。これまではあり得なかったことですが、人はニューノーマルとして受け入れることができています。ということは、これまでノーマルではなかった「健康経営」もニューノーマルにすることができるということ。
もし、健康経営をニューノーマルに変えることができれば、今は働き手ではない子どもたちが大人になった時には、健康経営が当たり前の環境になっているかもしれません。そういったことを視野に入れて動いていきたいということを話していました。
もう1つは医療費についてです。現在一人当たりの医療費は下記のようになっています。
75歳未満:約22万円
75歳以上:約93万円以上
75歳になったらいきなり病気になるというわけではなく、若い時の不摂生が問題で、だんだんと心身に問題が出てくることを示しています。つまり、現在働いている人たちが「健康」についてもっと真剣に考えるようになれば、75歳未満と75歳以下の医療費の差ももっと縮まるということです。
また精神的な健康は、仕事力を上げていくためにも健康管理にも密接に関係しています。ともに働く仲間が、自らの不摂生が理由でポテンシャルを落としたり、体調を崩したりする人が生まれない環境づくりをするためにも、健康経営は重要な役割を担っています。
この二つについてお話をされ、この後にあるグループワークで、建設的な意見交換をしていきましょうとおっしゃっていました。
協会けんぽ保健グループによる健康経営優良法人2021の説明
続いて、健康経営の基礎となる健診・保健指導について、健康経営優良法人2021の解説を踏まえながら説明がありました。
特に下記2点について、設問の趣旨並びに具体的な実施方法について説明がありました。
2-2.組織体制(求めに応じて)40歳以上の従業員の健康診断のデータの提供
Q2.回答された保険者に対して、従業員の40歳以上の健康診断のデータを提供していますか?
■提供方法
1.事業所から健診結果の写しを協会けんぽへ提出(人間ドックを受診の方も同様)
※ 提供していただく項目を記載した「提供依頼書」が必要なため、まず協会けんぽへお電話ください。
2.健診機関から協会けんぽへ事業者健診結果データを提供(ただし、健診機関と協会けんぽが事業者健診結果提供の契約を結んでおり、事業所から同意書で同意していることが必要)
→協会けんぽへ提供にかかる同意書を提出
また、特定保健指導に対しては、
3-3-1.保健指導の実施又は特定保健指導実施機会の提供に関する取り組み
Q22.保険者による特定保健指導の実施を促すために事業主側として実施している取り組みはありますか?
つまり、健康経営の一環として、特定保健指導の実施および特定保健指導の実施環境へ配慮を行うことが求められているそうです。
その他、生活習慣病予防健診と事業者健診の比較や「産業医の保健指導」と「特定保健指導」の違いについての話もありました。 また、協会けんぽに加入している事業所の概要や、どれだけの人がどういったリスクを背負っているかなどの資料もあり、事業所として何に気を付けた健康経営をすればいいのかが、分かりやすくまとめられています。
特に下記2点について、設問の趣旨並びに具体的な実施方法について説明がありました。
2-2.組織体制(求めに応じて)40歳以上の従業員の健康診断のデータの提供
Q2.回答された保険者に対して、従業員の40歳以上の健康診断のデータを提供していますか?
- データ提供済
- データは未提供だが、データの提供について保険者に同意済
- データの提供について保険者に意思表示をしていない
- 40歳以上の従業員がいない
■提供方法
1.事業所から健診結果の写しを協会けんぽへ提出(人間ドックを受診の方も同様)
※ 提供していただく項目を記載した「提供依頼書」が必要なため、まず協会けんぽへお電話ください。
2.健診機関から協会けんぽへ事業者健診結果データを提供(ただし、健診機関と協会けんぽが事業者健診結果提供の契約を結んでおり、事業所から同意書で同意していることが必要)
→協会けんぽへ提供にかかる同意書を提出
また、特定保健指導に対しては、
3-3-1.保健指導の実施又は特定保健指導実施機会の提供に関する取り組み
Q22.保険者による特定保健指導の実施を促すために事業主側として実施している取り組みはありますか?
- 特定保健指導実施時間の出勤認定、特別休暇認定付与
- 従業員の特定保健指導受診のための勤務シフトの時間調整
- 保険者への特定保健指導の実施支援(特定保健指導実施場所の提供等)
- 健康診断当日に特定保健指導の初回面談を実施することで特定保健指導の実施率向上を促す
- その他
- 特に行っていない
つまり、健康経営の一環として、特定保健指導の実施および特定保健指導の実施環境へ配慮を行うことが求められているそうです。
その他、生活習慣病予防健診と事業者健診の比較や「産業医の保健指導」と「特定保健指導」の違いについての話もありました。 また、協会けんぽに加入している事業所の概要や、どれだけの人がどういったリスクを背負っているかなどの資料もあり、事業所として何に気を付けた健康経営をすればいいのかが、分かりやすくまとめられています。
まとめ くまもと健康企業会を取材して
次に行われたのが、事例発表、そして最後はグループワークです。どちらも記事として載せることはできないのですが、事例発表では実際にどういう行動を起こして、健康経営を行っているのかを分かりやすくお話してくださいました。
グループワークの方では、5名ごとのテーブルに分かれて、実際にどういったことをしているのかを聞き合ったり、話したり、活発な意見交換が行われていました。
くまもと健康企業会は、まずは熊本県内の企業全体が健康的な働き方ができる場所にしていきたいという強い思いが伝わってくるところでした。熊本県から日本全国に広がっていき、企業全体で健康経営を行っていけたら、全ての人が健康的でポジティブな考えで仕事ができる未来が訪れるのではないかと思います。
グループワークの方では、5名ごとのテーブルに分かれて、実際にどういったことをしているのかを聞き合ったり、話したり、活発な意見交換が行われていました。
くまもと健康企業会は、まずは熊本県内の企業全体が健康的な働き方ができる場所にしていきたいという強い思いが伝わってくるところでした。熊本県から日本全国に広がっていき、企業全体で健康経営を行っていけたら、全ての人が健康的でポジティブな考えで仕事ができる未来が訪れるのではないかと思います。
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