• 採用活動
  • 2020.06.15 (最終更新日:2022.03.26)

食生活から変えていく健康経営企業の採用事情とは

目次

採用でアピールすべきは業務以外の健康経営について

健康経営という言葉も随分と浸透してきました。就職活動や転職活動をする人たちの目にも「健康経営」を意識して求人を見る人も増えてきています。そのため、企業も採用情報の箇所に「どんな健康経営」をしているのかを具体的に書くようになってきました。就職や転職をしている人たちは、自分にあった健康経営をしている会社を選ぶ時代がやってきているという事です。

社長や人事以外の健康経営担当者の存在

求人採用 健康経営は社長や人事担当者が行っている企業がほとんどです。従業員の健康を考えるとはいえ「経営」ですので、そうなってしまうのも当然かもしれません。ですが、企業によっては社長でもなく人事担当者でもない、健康経営担当者が健康経営専門部署で健康について考えて実施するということをしている会社もあります。

会社の経営や採用といったところとは関係のないところで、従業員の健康のことを考えるのが仕事になっているため、実はこういった人たちの方が柔軟で多くの健康に関する施策をしているということが往々にしてあります。

もちろん社長や人事担当も、新しいことに目を向けたり、他社で行っている事例などを見て、どんな取り組みをするのかを考えたりもしているのですが、専任の担当者がいるところと比べればそん色が出てしまうのは仕方ありません。

健康経営担当者は、様々な切り口で自社の社員の健康を考えています。

食生活から見直していく従業員の健康事情

社員食堂 例えば「食生活」です。今まで従業員の食生活は、企業にとっては全く関係のないものでした。従業員が朝食に何を食べていようとも関係ありませんでしたし、社食がある会社であっても従業員が昼食に何を食べているのかも関係ありませんし、夜食ももちろん関係ありません。

ですが、人間の健康を考えていくうえで、食生活というのは重要なポイントの一つです。何を食べているかで、その人の健康が維持できたり増進できたりします。それだけの力が、食にはあるのです。

そこに目をつけている健康経営を行っている企業もあります。
社員食堂があるのであれば、従業員の健康を考えたメニュー作りに変更して、社員食堂での食事を健康の場に変えたり、野菜不足を解消するために栄養満点のスムージーを提供したり、自動販売機のラインナップも健康志向に沿ったものに変更したり、できることはたくさんあります。

また食育を行っている企業もあります。
従業員に食育を行うことで、朝食もおろそかにしなくなったり、夜食もほどほどにしようという意識が向くようになったりしていきます。

従業員の食生活を変えることで、健康経営は1歩も2歩も前進していくのです。

採用を行うときには健康経営担当者と打ち合わせをする

打ち合わせ 健康経営担当者がいる企業ですと、健康経営に関する多くの施策を提案しては実践し、その結果を確認して、さらに提案をしていくというPDCAサイクルが早いというのが特徴です。
ですが、社長や人事が担当しているわけではないので、採用を考えた時に自社の健康経営はどういうものを行っていて、どれが効果的だったのかということを詳しくは知らないということも。

それではせっかくの健康経営がもったいないですよね。
社長や人事担当者以外の人が健康経営の担当をしているのであれば、採用をするときにはぜひヒアリングをしてください。

他社にはないユニークな健康経営を行っている可能性もありますし、成功しているもの失敗しているものも含めて採用情報に乗せると、これだけ健康について考えてくれている会社なんだというアピールにもなります。

人は成功例だけを見せようという心理が働きがちですが、健康経営のようにまだまだ全員にとっての正解がわからないものについては、失敗例も意欲を表す指標になります。

失敗例も成功例も採用に活用できるものだという認識を持ってください。

どんな健康経営をしている会社を好きになってくれるのか

企業のカラー 健康経営の取組はこれから先も、どんどん増えていくでしょう。ユニークなものもあれば、手堅い健康経営もあります。どんな健康経営をしていくのかは、その企業の社風によって全く違うというのも面白いところです。

これから先の求人者たちは、健康経営を通してその企業のカラーを見極めるようになっていきます。自社独自の健康経営をしているなら、成功事例も失敗事例も全て採用情報に乗せていきましょう。

今回は「食生活」を切り口にしましたが、健康経営の切り口は他にもあります。
健康経営施策はすでに、自社をアピールするツールの一つになっているといえるでしょう。
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