- 働き方改革
- 2020.09.15 (最終更新日:2022.03.26)
働き方改革と休み方改革どちらも日本人は苦手
- 目次
働き方と休み方を、今改めて見直すことが大事
働き方改革が強制的に進む一方で、休み方改革はほとんど理解されていません。これは健康経営と同じで、「休み」の時間は各個人に任されているため、どういった休み方が良いのか賀示されていないからでもあります。
働き方改革で、「残業は月何時間まで」「年休は必ず取ること」など国が各企業に対して守るように伝え、これを守れない企業に対しては指導が入るようになりました。ですが、休み方改革の方はというと、形式上従業員が休んでいることになっていれば、それでOKとなっており、従業員が本当に心身を休めているのかは見えていません。
そこに問題があります。
今回は、働き方改革と、あまり知られていない休み方改革についてみていきます。
働き方改革で、「残業は月何時間まで」「年休は必ず取ること」など国が各企業に対して守るように伝え、これを守れない企業に対しては指導が入るようになりました。ですが、休み方改革の方はというと、形式上従業員が休んでいることになっていれば、それでOKとなっており、従業員が本当に心身を休めているのかは見えていません。
そこに問題があります。
今回は、働き方改革と、あまり知られていない休み方改革についてみていきます。
一億総活躍社会を実現するための働き方改革
そもそもなぜ今、日本は働き方改革を始めているのでしょうか?それは首相が言った「一億総活躍社会」という言葉がきっかけになっています。
今後、日本は人生100年時代を迎えます。多くの人の寿命が延び、そしてシニア世代のパーセンテージが上がっていく未来。このまま放置していれば、社会の仕組みは崩れていってしまうでしょう。
そこで一億総活躍社会を実現するために働き方改革を行うことになりました。この社会の目指すところは、
これらを成功させるために、段階的に各企業に対して働き方改革で決まったことを実現してもらうようになったのです。
今後、日本は人生100年時代を迎えます。多くの人の寿命が延び、そしてシニア世代のパーセンテージが上がっていく未来。このまま放置していれば、社会の仕組みは崩れていってしまうでしょう。
そこで一億総活躍社会を実現するために働き方改革を行うことになりました。この社会の目指すところは、
・若者も高齢者も、女性も男性も、障害や難病のある方々も、一度失敗を経験した人も、みんなが包摂され活躍できる社会
・一人ひとりが、個性と多様性を尊重され、家庭で、地域で、職場で、それぞれの希望がかない、それぞれの能力を発揮でき、それぞれが生きがいを感じることができる社会
・強い経済の実現に向けた取組を通じて得られる成長の果実によって、子育て支援や社会保障の基盤を強化し、それが更に経済を強くするという『成長と分配の好循環』を生み出していく新たな経済社会システム
詳しくはこちらのページをチェック
⇒https://www.kantei.go.jp/jp/headline/ichiokusoukatsuyaku/
⇒https://www.kantei.go.jp/jp/headline/ichiokusoukatsuyaku/
これらを成功させるために、段階的に各企業に対して働き方改革で決まったことを実現してもらうようになったのです。
休むのが苦手な日本人の性質
働き方改革を始めたばかりの頃は、「残業ができなくなったけど、残業をしないと納期に間に合わないから、サービス残業をするしかないじゃないか。おかげで給料が減った」というような声も出てきていました。
ですがこれは、従業員ではなく経営者側の配慮が足らないために起きていることです。
働き方改革は、「改革」です。今のままの働き方をしていては事業を回すことはできないということを理解する必要があります。
経営者の中には、従業員は休ませないといけないから、経営者自らが休みを取らずに頑張って何とか回していこうとする人もいました。ですが、これも間違いです。
日本人は、「休む」ことにどんなメリットがあるのかをあまり考えていないところがあります。むしろ休まずに働き続けることを美徳とするところがあるため、休む人に対して「なんであの人、こんな時期に休むの?」という目で見ていることに違和感を覚えていません。
従業員には、いつでも休む権利があるのにです。ここに疑問を感じないと、休み方改革を進めるのは難しいかもしれません。
ですがこれは、従業員ではなく経営者側の配慮が足らないために起きていることです。
働き方改革は、「改革」です。今のままの働き方をしていては事業を回すことはできないということを理解する必要があります。
経営者の中には、従業員は休ませないといけないから、経営者自らが休みを取らずに頑張って何とか回していこうとする人もいました。ですが、これも間違いです。
日本人は、「休む」ことにどんなメリットがあるのかをあまり考えていないところがあります。むしろ休まずに働き続けることを美徳とするところがあるため、休む人に対して「なんであの人、こんな時期に休むの?」という目で見ていることに違和感を覚えていません。
従業員には、いつでも休む権利があるのにです。ここに疑問を感じないと、休み方改革を進めるのは難しいかもしれません。
休み方改革で休みやすい環境を創り出す
従業員の休み方に関する課題は多くあります。まずは、誰がどれ明けの年次有給休暇を取っているかの見える化をすることが、第一歩です。
年次有給休暇は毎年数十日付与されます。中には全く使わない人もいましたが、現在の働き方改革では、全く使わない人がいる企業に対してペナルティを設けるようになりました。とはいえ、どうやって休みを取ればいいのかわからないという従業員もいます。そこで、政府の方で考えた制度が「年次有給休暇の計画的付与制度」です。
これは年次有給休暇の付与日数のうち5日を除いて、計画的に休みを割り振るというもの。
有給休暇を取ることに罪悪感を覚えたり、周りの人の目が気になるという人には、こういったものがあると、計画的に取ることを決めていたから仕方ないでしょと、周りにも言えるため有給が取りやすくなるという仕組みです。
こう言ったものを、企業ごとに独自に作り、従業員が休みやすい環境を作っていくのも経営者の仕事です。
休み方改革のことについては、こちらを参考にしてみてください。
⇒https://work-holiday.mhlw.go.jp/holiday/
年次有給休暇は毎年数十日付与されます。中には全く使わない人もいましたが、現在の働き方改革では、全く使わない人がいる企業に対してペナルティを設けるようになりました。とはいえ、どうやって休みを取ればいいのかわからないという従業員もいます。そこで、政府の方で考えた制度が「年次有給休暇の計画的付与制度」です。
これは年次有給休暇の付与日数のうち5日を除いて、計画的に休みを割り振るというもの。
有給休暇を取ることに罪悪感を覚えたり、周りの人の目が気になるという人には、こういったものがあると、計画的に取ることを決めていたから仕方ないでしょと、周りにも言えるため有給が取りやすくなるという仕組みです。
こう言ったものを、企業ごとに独自に作り、従業員が休みやすい環境を作っていくのも経営者の仕事です。
休み方改革のことについては、こちらを参考にしてみてください。
⇒https://work-holiday.mhlw.go.jp/holiday/
働き方改革と休み方改革で健康経営をしやすい企業に
働き方改革と休み方改革の意味を理解したうえでできるようになってくると、健康経営を行いやすい環境にもつながります。働き方改革と休み方改革の一部は、健康経営の考え方と類似している部分があるためです。
健康経営をどうすれば自社に取り入れることができるのかと悩んでいるなら、まずは働き方改革と休み方改革を徹底的に行い、自社独自のものも創り出してみましょう。そうすれば、いつの間にか健康経営を行っていたということに気付けますよ。
健康経営をどうすれば自社に取り入れることができるのかと悩んでいるなら、まずは働き方改革と休み方改革を徹底的に行い、自社独自のものも創り出してみましょう。そうすれば、いつの間にか健康経営を行っていたということに気付けますよ。
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