• 健康経営
  • 2020.11.02 (最終更新日:2022.03.26)

健康保険を協会けんぽにしているなら今すぐ健康経営を

目次

協会けんぽ独自の健康経営認定が支部ごとに存在している

協会けんぽは地区ごとに支部が設けられており、同じ「協会けんぽ」という名前でありながらも、独自の方針を取っているのをご存じでしょうか?

ただ、どの支部も、自分が担当している地区の健康経営化を目指しているため、経産省が認定している健康経営優良法人とは違う健康経営認定制度をそれぞれの支部で行っています。名称がそれぞれ違いますし、種類が1つしかないところもあれば、段階ごとに分けている支部もあり、その辺りもバラバラです。とりあえずは、自分の企業がどの支部に属しているのかだけを確認して、その支部のホームページを見てみてください。

例えば、協会けんぽの東京支部であれば、銀の認定、金の認定の二つを用意しています。一見すると、協会けんぽ独自の健康経営認定のもののように見えますが、経産省の健康経営優良法人に申請するには、東京支部に所属している中小企業は銀の認定を受けていないと申請できないという仕組みにもなっており、必ずしも協会けんぽとしてだけのものとは言い切れないところもあります。

健康経営を行う上で、「健康保険」は重要な役割を担っているため、こういった仕組みができています。

協会けんぽの健康経営の認定基準とは

認定基準 経産省が認定している健康経営優良法人は申請するのにも何となくハードルが高そうな気がしていませんか?
ですが、それに比べると協会けんぽの健康経営は、そこまでハードルは高くありません。

もともと、経産省の健康経営優良法人の申請をする前の段階で行うものとしての立ち位置でもあるため、協会けんぽで行う健康経営とは、すでに健康経営をしているから確認してというようなものではなく、これから健康経営を始めます!という宣言をするものです。

健康経営の宣言というと、よりなじみがないかもしれませんが、どこの支部でもまずはそこから始まります。
そして、協会けんぽからチェックシートを渡され、数か月後にできているかを確認して、認定証が得られるという仕組みです。

協会けんぽに健康経営を認定されるとどんないいことがある?

協会けんぽ ポイント 経営を行っている人であれば、一番気になるところではないでしょうか?

協会けんぽの健康経営に認定されると、認定証とロゴマークをもらうことができます。認定証は社長室に飾ったり玄関に飾ったりして、会社に来る人にアピールができます。また、ロゴマークは、自分や従業員の名刺に入れることができるようになるため、社外の人に健康経営をしているというアピールも可能です。

今は、健康経営の認知度が高くなっているので、名刺にロゴマークが入っているのを見れば、そこから健康経営の話題につながることもあるかもしれません。

また、協会けんぽは担当地区の人に健康経営を行ってもらうために、地区内の都市銀行や金融機関などと提携を結んでおり、融資を受けやすくなったり、従業員が住宅ローンを組む時などの金利の値下げをしてくれたりということを行っています。

金銭的にもかなりお得ですが、それだけではありません。それについては次の項目で見ていきましょう。

健康経営は1年よりも2年と長く続いている会社の方がいいとされている

健康経営 認定 健康経営は宣言をして始めたとしても、すぐに完ぺきな健康経営をすることができません。日本ではまだ新しい考えの経営方法という側面もありますし、これさえ行っていれば完ぺきというものがない、というのが現状です。

そのため、どの企業でも健康経営の認定を受けた後も、自社ならどういった健康経営を進めていくのかということを常に考えています。そういった意味でも健康経営は、その企業が始めてからどれくらい経っているのかということろが重要だったりもするのです。

継続は力なりではありませんが、健康経営は宣言をして認定を取って、1年足らずでやめてしまう企業もまだまだたくさんありますが、そういった企業は認定を取ったことがあったとしても、本当の意味での健康経営を知る前に辞めてしまった企業です。何年も健康経営を続けられるというのは、それだけ健康経営のことを理解し、学んでいこうとしている企業ということもあり、協会けんぽでもそういった企業に対して表彰を行い、社外に対してPRをしています。

つまり、継続して健康経営をしていれば、自社で広告を出さなくても、周りが勝手に認知度を上げてくれるということです。

協会けんぽの健康経営の宣言をすぐに行おう

協会けんぽでの「健康経営の宣言」は、どの企業でもすぐに行うことができます。もちろん、宣言後は健康経営を行うために、会社内を変えていく必要はありますが、協会けんぽの設定期間に間に合わなくても問題ではありません。一度間に合わなかったからと言って、宣言が取り消されるわけではなく、その時に数か月後にまた見に来てくださいと伝えれば、協会けんぽからもどうすれば健康経営がしやすくなるかのアドバイスなどももらうことができます。

健康経営に前向きに頑張る企業には、様々な支援が巻き起こるものです。これまでどうしようかと悩んでいたなら、まずは協会けんぽに相談をしてみませんか?

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