- 取組事例
- 2020.07.01 (最終更新日:2022.03.26)
他社の健康経営の取組事例から自社の方針を考える
- 目次
大手企業の健康経営から見る『健康』の意味
健康経営優良法人の認定が行われるようになってから数年たったということもあり、多くの企業がそれぞれの会社の問題点を見つけ出し、自分の企業のカラーにあった健康経営を行うようになってきました。健康経営は「従業員の健康維持と増進」が目的ですが、人が健康になるための方法は一つではないということが、他社の取組事例を見るとよくわかります。今回は大手企業の健康経営にスポットを当ててみました。
TOTO株式会社 健康経営優良法人2020 ホワイト500
TOTOが行っている健康経営の取組は様々なものがあります。まず、「一人ひとりの個性を尊重し、いきいきとした職場を実現します」という企業理念を一つに掲げて、働きやすい職場環境をグループ全体で意識共有しているというのが一つです。
そのうえで、生活習慣病予防のために行っているのが、
食生活や運動に関する啓発活動をすることで、勤務時間だけではなく勤務時間以外の時間であっても、食や運動に目を向けるようにしています。
また、全国の事業所に在籍している産業医・保健師・健康管理担当を半年に一度集めてヘルスケア推進ワーキングを行い、各拠点の健康管理・メンタルヘルスに関する取り組みの共有や意見交換をして、健康を見守る側の人たちのレベルアップも図っています。
さらに、イントラネット「健康管理サイト」で、社員個人の健康に対する意識を高めるということもしています。
そのうえで、生活習慣病予防のために行っているのが、
- 社員食堂でのヘルシーメニューの提供
- ウォーキングの推進
- 社内運動会
食生活や運動に関する啓発活動をすることで、勤務時間だけではなく勤務時間以外の時間であっても、食や運動に目を向けるようにしています。
また、全国の事業所に在籍している産業医・保健師・健康管理担当を半年に一度集めてヘルスケア推進ワーキングを行い、各拠点の健康管理・メンタルヘルスに関する取り組みの共有や意見交換をして、健康を見守る側の人たちのレベルアップも図っています。
さらに、イントラネット「健康管理サイト」で、社員個人の健康に対する意識を高めるということもしています。
花王株式会社 健康経営優良法人2020 ホワイト500
花王ではヘルスケアの知見や見える化技術を結集した「Kao GENKIプロジェクト」で、健康ソリューションプログラムを作っています。これは社内だけではなく、社外にもサービスを展開させており、地域や他の企業の健康づくりにも活用されているものです。
その他、社内では社員が歩くことを習慣化させるために歩数計「ホコタッチ」を配布して、事業場内にウォーキングコースを整備しています。また、社員に対してスニーカー通勤を推奨しているのも、面白い取組みです。
食生活にも力を入れており、すべての事業所での社員食堂では「スマート和食®」を提供しているだけではなく、スマート和食セミナーも開催し、社外での食生活に関しても見直してもらえるようにしているのが特徴です。
その他、社内では社員が歩くことを習慣化させるために歩数計「ホコタッチ」を配布して、事業場内にウォーキングコースを整備しています。また、社員に対してスニーカー通勤を推奨しているのも、面白い取組みです。
食生活にも力を入れており、すべての事業所での社員食堂では「スマート和食®」を提供しているだけではなく、スマート和食セミナーも開催し、社外での食生活に関しても見直してもらえるようにしているのが特徴です。
東急株式会社 健康経営優良法人2020 ホワイト500
東急では身体的な面と精神的な面、さらに働き方の3方向から健康経営に取り組んでいます。
身体的な面で言うと、歩くことを習慣化させるために「WalkBiz」(ウォークビズ)スタイルを取り入れ、ウォーキング選手権などを行ったり、労働組合と共催するウォーキング大会にも社員600名が参加したり活発な活動を行っています。
また「TOQ健康スコア」を導入し、定期健康診断結果を点数化するという独自の指標で社員一人一人の健康状態を可視化・把握できるようにしました。
精神面では、「TKKストレスチェックリスト」の利用促進をして、ストレス値が高い人をリストアップできるように、自社独自の指標を出し、事業所ごとに集団分析をしています。
さらに働き方の面では、「Smart Choice(スマートチョイス)」を導入。これは、スライド勤務制度や休暇制度の利用促進を促すものです。さらにサテライトシェアオフィス「NewWork」を作り、テレワーク勤務の拡大を行っています。
社員が働く時間や場所、服装を自分で選べるようにして、ワークライフバランスを実現する取組みを実施しているのが特徴です。
身体的な面で言うと、歩くことを習慣化させるために「WalkBiz」(ウォークビズ)スタイルを取り入れ、ウォーキング選手権などを行ったり、労働組合と共催するウォーキング大会にも社員600名が参加したり活発な活動を行っています。
また「TOQ健康スコア」を導入し、定期健康診断結果を点数化するという独自の指標で社員一人一人の健康状態を可視化・把握できるようにしました。
精神面では、「TKKストレスチェックリスト」の利用促進をして、ストレス値が高い人をリストアップできるように、自社独自の指標を出し、事業所ごとに集団分析をしています。
さらに働き方の面では、「Smart Choice(スマートチョイス)」を導入。これは、スライド勤務制度や休暇制度の利用促進を促すものです。さらにサテライトシェアオフィス「NewWork」を作り、テレワーク勤務の拡大を行っています。
社員が働く時間や場所、服装を自分で選べるようにして、ワークライフバランスを実現する取組みを実施しているのが特徴です。
健康経営は大掛かりなものではなくても、すぐに取り組めるものもある
今回紹介した3社は、健康経営優良法人、さらに「健康経営銘柄」を6年連続で取得している企業です。6年連続で取得している大企業は全部で6社のみですので、健康経営に取り組んでから長いところという風にも見えます。
初めからここまでの取組をすることはありませんが、初めは自社の健康経営に目を向け、その後自社開発を行い、自社特有の健康経営の仕組みを作る。そしてその後、他社にも展開をするというのは、健康経営で実際に自社の業績を上げる一つの手でもあります。
また健康経営は身近なところからも始めることができます。例えば今回ご紹介した中にもあった社員食堂での提供メニュー。これは、社員食堂を持っている企業であれば、すぐにでも取り組めることなのではないでしょうか?
健康経営優良法人に指定されている企業は、経済産業省のHPから見ることができます。まずは簡単なところから健康経営を始めてみませんか?
初めからここまでの取組をすることはありませんが、初めは自社の健康経営に目を向け、その後自社開発を行い、自社特有の健康経営の仕組みを作る。そしてその後、他社にも展開をするというのは、健康経営で実際に自社の業績を上げる一つの手でもあります。
また健康経営は身近なところからも始めることができます。例えば今回ご紹介した中にもあった社員食堂での提供メニュー。これは、社員食堂を持っている企業であれば、すぐにでも取り組めることなのではないでしょうか?
健康経営優良法人に指定されている企業は、経済産業省のHPから見ることができます。まずは簡単なところから健康経営を始めてみませんか?
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