• 取組事例
  • 2020.11.16 (最終更新日:2022.03.26)

健康経営の取組事例を全国健康保険協会が紹介して、さらなる健康の輪を広げている

目次

全国健康保険協会が健康経営を広めるためにしていること

全国健康保険協会、通称協会けんぽは、各企業での健康経営を推奨している団体でもあります。そもそも、協会けんぽで健康宣言をしてからではないと健康経営優良法人(中小規模法人の場合)に申請できないということもあり、健康保険を担っているからこその立場として活動をしています。

そんな協会けんぽは、各企業ですでに健康経営に取り組んでいる企業に声をかけ、毎年健康経営取り組み事例集というものを作っています。取り組み事例を紹介してもらえた企業は宣伝にもなりますし、取り組み事例集があることでこれから健康経営を始めようとしている企業からすると参考にもなり、どちらにとってもメリットのある冊子です。

今回はその中で紹介されている活動をいくつかご紹介します。

酒造会社が行う健康経営の取組事例とは

酒造メーカー とある酒造会社では、社員の自発的な健康促進を促すような取り組みをしています。例えば、毎日朝礼時にラジオ体操を行ったり、朝礼や社内研修を行う時に、健康保持に関する情報共有などを行っています。その他にも、「歩け歩け運動」の実施、毎月15日を禁煙デーとして、社内外での禁煙を推奨したりもしているそうです。
また、社員会で実際に社員同士で健康維持や改善をするにはどうすればいいのかの話し合いをしてもらい、経営者の意見だけを通すのではない形をとっています。

健康経営を行う時に失敗してしまいがちなのが、経営者や人事担当、健康経営担当の人たちだけで、会社をどう改善していくのかを熱心に話し合って実施する形です。確かに、健康経営を行う側が先頭に立って、健康促進や改善について考える必要はありますが、そこに実際に行動に移していく社員がいないのであれば、経営者と社員の間に温度差が生まれて、結局は健康経営ができていない状態になるので、ここは重要なポイントです。

建設会社が行う健康経営の取組事例とは

建設会社 業界によって、社員のタイプは異なります。この建設会社では、この会社だからこそ行っている健康経営の方法があります。朝礼時のラジオ体操やメンタルヘルス対策にも力を入れていますが、特記すべきは「毎朝のアルコールチェック」です。

社員の特性としてお酒を飲む人が多いということがわかっているために、こういった取り組みをしています。建設業は現場に行って作業をする人が多いため、心身ともに問題がない状態で働いていてもケガをする恐れがあるため、より注力しているともいえるでしょう。働く前に体調チェックを実施し、第三者から見て顔色が優れない作業者には血圧測定を行ったり、病院に行くことを勧めており、問題が起きる前の対策に注力しています。

身体が資本の業界では、こういったことを徹底することによって、健康に対する社員の意思改善がみられやすいのではないかと思います。

自動車運送業会社が行う健康経営の取組事例とは

運送会社 この会社では、この業界特有の健康経営の仕方をしているというわけではないですが、社員が健康を意識するために様々なことを行っています。一般的な、朝礼のストレッチも合わせたラジオ体操、点呼時の血圧測定、健康に関するアンケートをもとに面談といったことをおこなっているだけではなく、さらに社員が楽しみながら健康に意識が向くようなイベントを行っています。

健康トライアスロンを7~9月、10~12月、1~3月の年3回行い、歩数、体重減少率、筋肉量の増加率、腹囲の減少率で気負いあい、成績優秀者を表彰。期間を見てもわかりますが、トライアスロン機関ではないのは、4~6月の3か月間だけで、そのほかの期間はずっとトライアスロンを行っていることになります。
さらにヘルシー料理教室を年に2回開催し、ヨガ教室を月1回、姿勢改善教室も開催するなど、一つ一つを見れば些細なことかもしれませんが、それらを社員全員に行っていると、誰もが健康を意識するようになりそうです。

協会けんぽは健康経営を後押しし続ける

取り組み事例は、この他にもたくさんあります。協会けんぽの支部ごとに取り組み事例を発表しているので、健康経営のやり方がわからないということはもう言えないはずです。

協会けんぽがこうして取り組み事例集を作っているのは、まだ健康経営を行っていない企業に少しでも興味を持ってもらい、少しずつでも始めてみようかなと思ってもらうためです。ホームページを検索してもいいですし、直接協会けんぽに健康経営について話を聞いてみると、親身になって相談に乗ってくれますよ。
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