• 取組事例
  • 2020.08.17 (最終更新日:2022.03.26)

ウィズコロナでの健康経営をしている企業としていない企業の在り方

目次

これからのコロナ時代に求められる健康経営

コロナ時代 新型コロナウイルスによって経済界は一部の業種を除いて大打撃を受けています。そして、医療界も国も打撃を受けています。健康経営に係わっている機関すべてということですね。

一般企業でいうと、新型コロナウイルスによって強いられたのが、大規模法人も中小規模法人もテレワークです。もともと、国はテレワークの導入を進めていましたが、今回のことによって大々的に各企業に対してテレワークの実施を求めました。

接客を伴う業種では不可能ですし、医療業界も不可能(現在の日本ではまだという意味で)。ですがそれ以外の業種ではテレワークに移行することが可能だということで、67.3%の人たちが実際にテレワークを行っていました。

※参照 東京商工会議所資料より
https://www.tokyo-cci.or.jp/file.jsp?id=1022367

事前に準備をしてテレワークに移行したわけではないため、様々な問題が浮かび上がってきました。

運動不足による身体の不調

運動不足 テレワークを強いられていた時期に問題になったのが、働き手の運動不足です。これまでは、通勤したり、社内で移動したりと自然と歩くことを強要されていましたが、テレワークになった瞬間に、それらがなくなりました。

家の中でパソコンを立ち上げて作業をするだけなため、人によっては本当に一歩も家から出ないという方もいたでしょう。国がそれを求めていたというのもありますが、健康な人が一日中家にこもって、ほとんど動かない生活をしていると、身体に不調をきたすのは当然です。

ですが、健康経営優良法人に認定されていた企業の社員たちには、すでに健康でいることの大切さ、運動をすることの大切さが身についているため、緊急事態宣言中であっても運動不足を解消するために、それぞれで案を出し合っていたのをご存じでしょうか。
中には企業側で、ストレッチ体操をオリジナルで作って、YouTube配信をして社員に見せて、一緒にストレッチをしていたという会社もありました。そのため、環境が突然変わっても、運動不足にはならなかったそうです。

コミュニケーション不足による精神ストレス

ストレス 仕事は指示をしたり、会議をしたり、質問をしたりするだけでコミュニケーションが回っているわけではありません。会社に出社すれば、自ずと社内にいる人と話をしているはずです。たとえ「おはようございます」「お疲れさまでした」という言葉だけだったとしても、それがあるのとないのとでは、心の距離感が変わってきます。

テレワークになり、そういった挨拶がなくなって上司と部下のコミュニケーションがとりづらくなったという事例も出ています。そのせいで、仕事がうまく回らなくなり、指示を受ける方は精神的ストレスを抱えることに。
テレワークになって、面倒な人たちと関わらなくて楽になったという人もいましたが、それも初めのうちだけで、だんだんと誰ともかかわらないことにストレスを覚えるようになっていく人が多かったのが現状です。

ですがこれも、健康経営優良法人に認定されている企業は、この問題にすぐに取り掛かり、課長職などの役職のついている人たちに部下とのコミュニケーションをうまく図れるように勉強をしたり試行錯誤をしたりして、会えていない時でもコミュニケーション不足にならないようにしていたという事例もあります。

間食などによる栄養面での問題、生活習慣

間食 おやつがもともと好きな人が、テレワークになると間食が増えるのはわかりますが、会社では人の目を気にしておやつを食べていなかった人が家だと気にせずに間食できてしまうため、おやつを食べる習慣をつけてしまったという人もいるそうです。

また、会社にいる時は社員食堂でバランスの取れた食事を選ぶことができましたが、家にいると自分で作るか買ってくるかという選択になり、身体に悪いものをつい取ってしまう傾向も。

体に悪いものを食べるのは、精神的ストレスからきていることもありますし、運動不足の上にこういったものを食べると、生活習慣病になってしまう可能性もあります。

ですがこちらも、健康経営優良法人に認定されている企業で働いている人たちは、食文化の重要性を理解しているため、誘惑に負けずに体にいい食事をとっていたそうです。

健康経営を行っていた企業は世の中が変わっても健康志向が身についている

リモートワーク 誰も予測していなかった新型コロナウイルスの登場により、突如世界の一般常識が変わってしまいました。ですが、健康経営を行っている会社では、働き方が変わっても社員による不満の度合いが少なかったというデータがすでに出ています。

また今回は社員側の行動について書きましたが、経営者側も健康経営を行っている企業とそうではない企業に明確な差が出ています。それは、緊急事態宣言後のテレワークの進み具合です。

健康経営を行っていない企業は、時間とともに通常出社に変えていきましたが、健康経営を行っている企業では、この新型コロナウイルスを転機と捉えて、積極的にテレワークの導入をすすめ、緊急事態宣言後も従来の働き方ではないテレワークを初めとした働き方改革を行っています。

新型コロナウイルスはまだまだ落ち着く時期が見えていません。ですが、健康経営は今だからこそ考えてみるべきではないでしょうか?この先、企業を存続させるための鍵は「健康経営」だといえるでしょう。

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