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- 健康づくり責任者
- 2023.01.10 (最終更新日:2023.01.25)
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「とどけ、元気。つづけ、 元気。」多様性と従業員を巻き込む健康経営
- 株式会社富士薬品 企画管理本部 人事部 ダイバーシティ推進課
- 森島 將人 坪田 舞 鎌田 梨菜
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- 2023.01.10 (最終更新日:2023.01.25)
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「とどけ、元気。つづけ、 元気。」多様性と従業員を巻き込む健康経営
- 株式会社富士薬品 企画管理本部 人事部 ダイバーシティ推進課
- 森島 將人 坪田 舞 鎌田 梨菜
- 目次
富士薬品のダイバーシティ&インクルージョン推進宣言
富士薬品は、「とどけ、元気。つづけ、元気。」をスローガンのもと、すべてのひとの「元気」というニーズにお応えできる企業であり続けたいと考えています。
そのために一番大切なことは、多様な背景をもつすべての社員の元気が何よりも優先されなくてはならないということです。
それは、社員が元気でなければ、必要なときに、お客様の元気をサポートすることができないと考えるからです。すべてのひとに、より価値のあるサービスを提供し、持続的に進化を続けていくために、富士薬品は健康経営を含むダイバーシティ&インクルージョンを推進していきます。
健康経営を始めたきっかけ
富士薬品は「とどけ、元気。つづけ、元気。」をスローガンに掲げ、人々の元気な毎日を支え続けることを目指した事業活動を行っています。
スローガンを実現するためには、まずは人々に健康を届ける私たち自身が健康にならなければならないと考え、2019年4月に「健康経営宣言」を行いました。
健康経営優良法人については、2020、2021と認定をされており、今年は3年目にして実績が評価され、ホワイト500の認定を頂きました。
健康経営を実施するにあたり、従業員のフィジカルの健康のみに注目するのではなく、ダイバーシティ&インクルージョンの考えの中に健康経営を置き、全ての従業員の多様性を認め、巻き込みながら健康経営を推進していこうと考え、実践しています。
具体的な健康経営の取り組み施策
各種調査結果や健診結果などのデータから、自社の健康課題を把握し、実際に数値改善に繋げるための施策を立案し実施しています。
・年2回の意識調査
・年1回のストレスチェック
・毎月22日の「禁煙デー」
・ウォーキングイベント
・二次健康診断の勧奨施策
・保健師・産業医監修の心身の健康セミナー
・特定保健指導以外の保健指導
・全事業本部横断の健康推進プロジェクト
それぞれの取り組みは年度ごとに目標値を設定し、PDCAをまわしながら実施しています。
こだわりの健康経営(富士薬品ならではの健康経営)
当社は全国に営業所があり、店舗や工場などで働く人もいます。そのため、勤務地も勤務時間も違う従業員が大勢いて、実に多様な働き方をしています。
そのような環境の中で全ての従業員の健康をサポートしていくためには、従業員皆が自ら率先して参加してくれるような施策が必要と考え、実施しております。体制としては人事単体で頑張っているだけでは従業員の取り組みに関する認知度も参加率も上がらないと考えており、健康推進プロジェクトを中心に各事業部をはじめ労働組合とも連携して施策を考えながら推進しています。
特徴的な取り組みとして、労働組合との共同施策として開催しているウォーキングイベントでは、全国の従業員が参加し、一丸となって歩いています。特にコロナ禍で自粛が多い環境下では、運動促進はもちろんのこと、ウォーキングをきっかけに、血圧が下がった、体重が減った等の実際の効果があったという方もいます。また社内でのコミュニケーションのきっかけにもなったという嬉しい声がありました。
また、喫煙者への施策にも力を入れています。毎月22日をスワンスワンの日としており、社内終日禁煙としており、それが奏功して禁煙が成功する従業員もいます。
さらに、新たな施策として、禁煙に対してなかなか一歩踏み出せない従業員を募集して、3か月かけて卒煙してもらう禁煙プログラムを実施しました。プログラム受講者には、キックオフミーティングにて禁煙宣言してもらうところから始めました。その後、保健師さんからのメルマガやオンラインミーティングなどでフォローを定期的に実施し、3か月後には受講者全員が卒煙に成功しました!プログラムの最後には「卒煙式」を行い、難しいと言われる禁煙プログラムは当社では大成功に終わりました。
また、各事業と絡めた施策を行うことも特徴的です。例えば当社は尿酸値を下げる医療用医薬品を開発しているのに、従業員が尿酸値が高いのはいかがなものか?と考え、「尿酸値を下げようキャンペーン」を開催しました。医薬関連の従業員は尿酸値に対してリテラシーが高いので、興味関心をひくとともに、健康経営に対して自分ごととして知ってもらう・一緒に盛り上げてもらうきっかけとすることができました。
その他にも、各事業部のお取引先の企業が健康経営を実施したいと相談があれば、お取引先企業と共同の健康経営の取り組みを実施することもありますし、自社商品を活用した健康リテラシー講座なども実施しています。
別々の働き方をしている従業員を巻き込んで健康経営を推進することで、様々な従業員から意見をもらうこともできます。その結果、人事だけでは閃めくことがない様々な施策を実施することができました。
当社の従業員の健康経営に関する認知度は85%を超えており、この辺りも、 ダイバーシティ&インクルージョンを推進している当社らしい取り組みが出来ている結果だなと感じています。
これまで健康経営を続けてきて苦労したことはなんですか?
今でこそ従業員を巻き込んで様々な施策を行えていますが、最初からスムーズに実施できていた訳ではありませんでした。
健康経営を始めた当初は、各施策が【健康経営の施策だ】と従業員に認知される事が少なかった様に感じていました。健康リテラシー向上の為のセミナーなどは健康経営の施策というよりも、人事が行っている一つの施策という考えが強かったように感じていました。
従業員がこの施策は健康経営の一環なのだと腹落ちをして実施してもらえるように、資料の端に健康経営のマークをつけたり、これは健康経営の施策として「なぜ、なんのためにやっているのか」をアピールする草の根活動を時間をかけて続けました。
その他、各種イベントの参加率を上げるために従業員への告知の方法も工夫しています。社内イントラやメールの通知だけだと、なかなか参加率が上がりません。従業員が自分事ととらえてもらえるような題名や文章にしたり、時にはチラシを作成し各事業所に配布したりと、少しでも従業員の関心を得られるような工夫を行っています。
今後、富士薬品が目指す健康経営の理想像とは?
すべての人がイキイキ・幸せに働けて、パフォーマンスが上がる状態を作ることが理想です。
そして今後は、健康経営を実施することによる各種数値の改善にこだわり、PDCAを回しながら実践していきたいと思います。
また、健康経営を社内だけでは無く社外に向けても発信し、健康経営を推進できるように広げていきたいと考えております。これまでの健康経営の取り組みを評価頂き、ホワイト500にも認定頂きましたので、お取引先も含めて健康経営の認知を広げられるように、当社の健康経営の取組の紹介や情報交換をできる機会を作り、社外に向けて発信していきたいと思います。
そうすることで、社内外のすべての人に元気がとどく、元気がつづく。それがまさに富士薬品が目指す姿であると考えているからです。
他社の健康経営担当者へのアドバイス
自分たちが楽しんで健康経営を推進することだと思います。推進する側の私たちが楽しんでいないと、従業員へ元気を届ける事は出来ないと思います。人事がやってる、人事にやらされている、と感じるような施策よりも、従業員を巻き込んだ施策の方が認知度が上がっているように感じます。
これからも従業員が楽しくワクワクするような施策を皆で考えて実践し続けたいと思います。
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