- 健康経営
- 2022.06.15
リモートワーク導入のメリット12選【課題となるデメリットと対応策も解説】
- 目次
リモートワーク導入には企業側にさまざまなメリットがある
働き方改革やコロナ時代として、多くの企業でテレワークの導入を検討しているでしょう。リモートワークの導入は、企業にさまざまなメリットがあります。
「リモートワーク導入のメリット・デメリットを知りたい」「リモートワークを効果的に導入するには、何に注意すべきなのか」などといった悩みはありませんか。この記事では、リモートワーク導入のメリットや課題となるデメリット・対応策を解説します。
「リモートワーク導入のメリット・デメリットを知りたい」「リモートワークを効果的に導入するには、何に注意すべきなのか」などといった悩みはありませんか。この記事では、リモートワーク導入のメリットや課題となるデメリット・対応策を解説します。
リモートワークとテレワークはどう違う?
リモートワークとテレワークの使い分けに疑問をもっている方も多いかもしれません。それぞれの定義は違いますが、同じ意味として使われています。どちらも働く場所を固定しないで、オフィス以外でも働けるような働き方を意味しています。
【使用しているケース】
テレワークは、主に自治体・省庁・大企業で使用
リモートワークは、主にIT企業・フリーランスで使用
企業に好影響を与えるリモートワークのメリット12
企業に好影響を与えるリモートワークのメリットは、次のとおりです。
- 生産性の向上
- 離職防止につながる
- 通勤手当の削減
- 事業経費の削減
- 緊急時のリスクを低減
- 企業イメージアップ
- 優秀な人材の確保
- 情報共有の効率化
- 労働時間の短縮
- 営業効率の向上
- 従業員のスキルアップにつながる
- 健康管理
1.生産性の向上
リモートワークは、業務を効率化できます。特に、通勤による体力消耗がないため、全力で仕事に取り組むことが可能です。脳が最も効率よく働くのは、目覚めてからの3時間ということが脳科学で実証されています。通勤時間が減った分、効率的に仕事に取り組むことができるのです。 また電話や雑務など集中を阻害するものがないため、業務に集中することで生産性向上につながるでしょう。2.離職防止につながる
育児や介護などで時間制限をもった方もリモートワークの導入によって、両立がしやすくなるでしょう。従来型の働き方だと、働くことを諦める方もいます。従業員のライフステージの変化にも対応できる働き方として、人材確保の強みとなるでしょう。3.通勤手当の削減
通勤を必要としないことで、定期代やガソリン代を削減できます。通勤手当が不要になれば、大幅な経費削減につながるでしょう。4.事業経費の削減
従業員が出社する必要性がなくなれば、最低限の小さなオフィスにするなど、事業経費を抑えることができます。 また毎月かかっていた水道光熱費などの削減も可能です。5.緊急時のリスクを減少
リモートワークにすることで、通勤中の事故やケガのリスクも減少します。また自然災害といった緊急時であっても、出社時や帰宅時のリスクを心配する必要がありません。従業員の安全を確保するという手段としても有効です。6.企業イメージアップ
リモートワークを導入することによって、働きやすい環境を提供している企業というイメージが広がります。また従業員のワーク・ライフ・バランスを重視している企業としてイメージアップにつながります。リモートワーク導入は、求職者にアピールする手段のひとつです。7.優秀な人材の確保
企業イメージがアップすることにより、優秀な人材確保につながります。多様な働き方が求められる現在では、リモートワークというワードは企業のブランディングに有効です。さらにオンライン業務であれば、遠方の優秀な人材も採用可能となり、これまで以上に人材を確保しやすくなります。8.情報が共有しやすくなる
情報をオンライン化し共有することで、誤解や見落としがなくなります。従来型では、口頭・書面・掲示板などの方法で伝えていましたが、誤解や見落とし、全員に伝わらないという問題点がありました。オンライン化することで、パソコンがあればいつでも正確な情報を取得可能です。例えば、人事総務に関する申請書類もオンライン申請を導入することで、部署へ行く手間が省けます。情報のオンライン化は業務の適正化にも有効です。
9.労働時間の短縮
生産性が高まれば、労働時間の短縮も可能です。タスクの完了次第では、業務終了可という具合に、柔軟な働き方を実現できます。労働時間短縮によって、従業員の負担も減り、人材の定着も期待できます。10.営業効率の向上
出勤の時間を省くことで、会社と取引先との往復する時間を削減できます。時間効率が上がるため、顧客との関係性を深める時間的ゆとりが増え、業績アップも期待できるでしょう。11.従業員のスキルアップ
企業にとって従業員が、自己実現を積極的に行うことは、自社の生産性向上やブランディングにつながります。リモートワークによって、身体的・精神的負担の軽減をメリットに感じている方がいます。心に余裕ができるとスキルアップなどに挑戦し、仕事へのモチベーション向上も期待できます。12.健康管理
リモートワークは、感染リスクの回避や不要不急の外出の機会削減に貢献します。新型コロナの影響もあり、従業員の健康管理や衛生管理の徹底など、会社側は配慮が必要です。リモートワークにすることで、会社内での感染リスクが低下します。従業員側のメリット
企業にとってのメリットを紹介しましたが、従業員が特に感じているメリットは「通勤時間削減による身体的・精神的負担の軽減」です。出勤時の満員電車や長距離通勤などが、想像以上にストレスとなっていたのがわかります。その他にも次のような声があります。理解しておきたいリモートワークのデメリットと対策
リモートワークの主なデメリットと対策は、次の通りです。
①コミュニケーションが希薄になる
②オーバーワークになる可能性がある
③セキュリティリスクが高まる
①コミュニケーションが希薄になる
自宅でパソコンに向かうことになるため、コミュニケーションをとる機会が減少します。通勤負担や心身のストレスも軽減され、生産性は向上しますが、従業員自身の自己管理が必要です。家族などと同居している場合はよいですが、孤独によるメンタルヘルス不調にも気をつけなければいけません。定期的にオンラインミーティングや出社日を設けるなどの工夫も必要でしょう。②勤怠管理に課題がある
リモートワークでは、自己管理能力の高さが生産性と結びつきます。「誰も見ていないから」とつい手を抜いてしまう従業員もいるかもしれません。その一方で、仕事をがんばりすぎてオーバーワークになってしまう従業員もいるでしょう。リモートワークであっても適正時間就業できるように、勤務実態を把握できるログ管理や勤怠管理システムを導入するなどがおすすめです。※ログ管理とは、パソコンやシステムのデータ履歴を収集し管理することです。電源を入れてから電源を落とすまでの操作を記録できます。
③セキュリティリスクが高まる
リモートワークでは、セキュリティ管理がしにくくなるというデメリットがあります。情報流出やウイルス侵入などのリスクがあるため、対策が必要です。社内でセキュリティポリシーを徹底することでリスクを回避できます。参考対策は以下の通りです。
リモートワーク導入を考えるポイント【導入が難しい業務】
導入を検討する場合は、導入する目的と導入後について、しっかりと検討しましょう。次のようにリモートワークの導入が難しいケースもあります。テレワーク化が難しい業務や業種では、完全なテレワーク化は難しいですが、部分的なリモート化なら可能でしょう。メリットやデメリットを理解し、導入できる部分を見極め、段階的に導入を検討してはいかがでしょうか。
【プラスα】リモートワークにおける健康経営推進の効果
リモートワークは、新型コロナの影響により現代の必須の働き方となりつつあります。しかし一方で、リモートワークによる健康への影響が懸念されています。健康経営を積極的に推進している企業では、 新型コロナ対応において、認定企業の75%が健康経営の取り組みが「よい効果をもたらした」と次のように認識しています。
健康経営の取り組みをしていたことが、平時の備えとして非常に役に立ったといえます。また、リモートワークが健康に及ぼす影響に関しても、「良い影響の方が多かった」などが44%でした。
リモートワークや新型コロナの影響による従業員のメンタルヘルス不調や身体的不調・生活習慣の状況の把握は、従来の取り組みの延長線として行われています。健康経営を積極的に取り組む企業では、IT環境の充実や従業員の柔軟な働き方など、職場環境についても基盤が整っているといえるでしょう。リモートワークを導入した際、健康経営の取り組みを参考にすることで、従業員の心身への影響にも配慮することにつながります。
参考記事:新型コロナウイルス流行下における健康経営の 取り組み状況に関する調査結果を公表
関連記事:健康経営とは?企業にとってのメリットと取り組む方法
まとめ
今回は、リモートワーク導入のメリットについて解説しました。企業や従業員にとって多くのメリットがあるリモートワークですが、デメリットや課題を対策することが導入成功の秘訣です。今回の記事を参考に、自社でリモートワークを導入する目的やメリットを明確にし、検討してはいかがでしょうか。
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