• 健康づくり責任者
  • 2022.11.29

働くひとの健康を創るための、iCAREならではの攻める健康経営

  • 株式会社iCARE 取締役CPO
  • 中野雄介
  • 健康づくり責任者
  • 2022.11.29

働くひとの健康を創るための、iCAREならではの攻める健康経営

  • 株式会社iCARE 取締役CPO
  • 中野雄介
株式会社iCARE  中野雄介
目次

健康経営を始めたきっかけ

  当社が健康経営を始めた時期としては、2017年頃にコーポレート部門が立ち上がったタイミングです。

2015年に経済産業省が健康経営を打ち出し、健康経営の存在は認識をしておりましたし、やらない理由は無いと感じてはいました。

しかし、その当時は従業員の数も少なく、健康経営に取り組むための体制や人員などのリソースも少なかったので、なかなか出来ていない状態でした。

 始めた際の従業員の数は30名程度でしたが、正式にコーポレート部門を立ち上げたのをきっかけに、自社でも健康経営を推進する体制が出来上がりました。

こだわりの健康経営(iCAREならではの健康経営)

 従業員への健康施策としては、部活の実施や毎日の健康体操、トレーニングができるコーナーの設置など様々実施しておりますが、数多く実施している施策の中で、他社には無い当社ならではの取り組みとして、ストレスチェックの毎月実施があります。

ストレスチェックは、従業員のメンタル不調を発見して、セルフケアやラインケアを通じ、職場改善に繋げる課題発見のためのツールですが、当社ではストレスチェックにて定点観測することで、組織の健康状態を見える化し、組織の健康状態を高めていく言わばエンゲージメントツールとして実施しています。

法令で決められているから実施する従業員のストレス状態把握の調査ではなく、エンゲージメントや従業員のパフォーマンス状態を知るためのツールとして考えております。

組織の状態が良くなっている理由や悪くなっている理由を知るためには、月1回の実施が望ましいと考えているので、当社では月に1回実施しています。

また、社内外の専門スタッフに、チャットで相談ができるように体制も整えているので、早い段階からメンタル不調者やその予備軍に対応することも可能にしています。

これまで健康経営を続けてきて苦労したことはなんですか? 

 当社は現在、約150名の従業員がいます。

ここ1年は採用に力を入れている関係もありまして、約60名が入社してくれましたが、組織が一気に大きくなり充実した半面、コミュニケーションの不足を実感しています。

 これまでのように少ない人数でかつオフィスで顔を合わせている時は、隣の席の従業員と雑談をしたり、顔色をみて体調を判断したりと何かとコミュニケーションが取りやすかったですが、大人数でなおかつオンラインでのコミュニケーションとなると、これまでのようにはいきません。

会社からのメッセージ、上司からの指示、従業員同士での情報共有など、オンラインにより、コミュニケーションの量は一見増えたように見えますが、そのコミュニケーションに血が通っていないように感じています。

個人的には、実を伴わない肥大化の側面も見えてきたなと感じているところです。

フルリモートにすることでのコミュニケーション不足は、他社様からも同じ悩みをお聞きしています。

 具体的な課題ですと、当社では従業員がより良く働いてくれるように、「楽しまなければプロじゃない」というクレドと「満足したらプロじゃない」というバリューを掲げておりますが、このクレドとバリューが、従業員一人一人に浸透してい状態や、浸透度を把握できてないという事態が顕在化しています。

そこで当社では、2022年5月から人事部門内に「Employee Relations(ER)」の機能を設置しました。

ERは、従業員同士や従業員と会社の関係性を良くする役割を担います。

新卒社員や入社して間もない社員は、この質問は誰にすれば良いのか?やこの情報はどこにあるのか?など分からない事が多く、いちいち質問するのも失礼だと一人で抱え込んでしまう場合もあります。

「働くひとの健康を世界中に創る」というパーパスに基づき、不健康な従業員がでる事を防ぐためにERは活躍してくれています。

当社には色々な職種の従業員がいます。従業員の考えや思いに対して横串を通すには、企業のカルチャーが必要です。

 各従業員からの相談を受ける事はもちろん、経営層とのパイプ役にもなっているので、iCARE社内の風通しを良くしていく役割で、当社にとっても非常に重要な役割となっています。

会社と従業員がコミュニケーションを取る為の施策の一つに、CxOオープンアワーという施策があります。

CEO含めた役員と従業員が気軽に話せる企画で、仕事のことから仕事と全く関係のない話しまでオープンに語り合える機会を隔週1回設けています。

オンライン・リアル共に開催しており、リアルの場合は社内でお酒を飲みながらざっくばらん話せる機会となっており、会社と従業員とで壁を作ることなく、同じ目標を目指して推進していくように、コミュニケーションの方法をどんどん改善して、孤独感を感じさせないよう今後も推進していこうと思います。

今後、iCAREが目指す健康経営の理想像とは?

 まだまだ道半ばではありますが、従業員個人がよりワクワクして働く状態を作ることが出来ればチームが活性化し結果的に企業が活性化すると考えています。

その考えの中で、各個人やチームの課題感を見極めるためにiCAREならではの指標が必要と思い、2022年2月より従業員の健康を創るための人事制度として「ファイブリングス・チャレンジ」を開始しました。

安全と衛生、健康増進、働きやすさ、働きがい、生きがい、この5つの基準を「ファイブリングス」と定義付けスコア化します。

 この制度を通じて、チームの成長と成果がもっと高まる働き方に向けて、社員それぞれが就業時間のうち週2時間を施策の企画立案とその実践にあてることが可能になっています。

この取り組みは、従業員一律で実施する押し付けの健康創りではなく、持続的な事業成長を目指しチームの成長と成果を高めるために、社員それぞれが就業時間中にチーム単位で取り組める制度です。

従業員自身がファイブリングスに沿って課題を認識し、自身の健康にこだわり、時間を使って課題を改善することが企業の成長に繋がっていくと考えています。

施策の参加率や、打ち手が分からなくなるなど課題はまだまだありますが、会社としてコミットしてこだわりを持ち実施することで、個人の健康が企業の生産性に直結していく状態を作っていくことが理想だと考えております。

他社の健康経営担当者へのアドバイスを送るとしたら 

 多くの企業では、健康経営の担当者は専任の担当者ではなく、人事部や総務部で兼務で行っている事が多いと思います。

日々の業務に忙殺されながら健康経営を実施していても、健康経営が進まないだけではなく、自身の健康も損なってしまう事も考えられます。

これまで通りのアナログな管理のままだと時間もかかってしまいますし、人のリソースが足りないと全てにいて時間がかかりますし質も落ちてしまいます。

 今ある環境やツールを当たり前と考えず、テクノロジーの力を使うことや、医療職を巻き込む体制を作るなど、変えられる環境やツールはたくさんありますし、必要な情報も多くが開示されています。

健康経営の担当者さんはとても真面目で、悩みも抱え込んでしまいがちなので、業務を一人で抱え込まずに、様々なリソースを活用しながら健康経営をどんどん推進してもらえればと思います。



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